• 第１部　【ビデオ】数の見方を豊かにする −素数と合成数−（授業者：坪田 耕三先生）

　１つの数を他の数の積としてみるなど、他の数と関係づけてみることについての授業である。実際の授業では、１０までの数を表す面白い図を示し、その中で「きまり」を見つけ、そのきまりにしたがって、１０より大きい数を構成するという授業構成になっている。例えば、〇１個は「２」、〇２個が縦に並ぶと「４」となる。では、〇３個が団子３兄弟のように縦に並ぶといくつを表すか。それは、２×２×２＝８で「８」を表すというルールになる。△が「３」の場合、〇と△が縦に並ぶといくつを表すのか。子どもたちは想像力を膨らまして、楽しく考え始める。

笠井 健一先生（明星大学客員教授・明星小学校 幼小教育センター準備室）

細水 保宏先生（明星学苑　明星大学客員教授兼明星小学校校長）

盛山 隆雄先生（筑波大学附属小学校教諭）

第２部　数に対する豊かな感覚を育てる

講師：細水 保宏先生（明星学苑　明星大学客員教授兼明星小学校校長）

　数に対する豊かな感覚は、一長一短に身につくものではないと考えています。感覚も知識の一部分と考え、感動や面白さのインパクトを伴いながら授業の中でしっかりと身に付けていくことが大切です。一方、ゲームやパズル等で遊びの中から自然と身に付けていくことも効果的です。事例を挙げながら、育てたい数に対する豊かな感覚について考えてみたいと思います。

第３部　数の見方を豊かにする面白い教材

講師：盛山 隆雄先生（筑波大学附属小学校教諭）

　子どもたちが１年生で数と出会い、どのように数をとらえていくのか。基礎的な内容から始まり、大きな数を学び、さらに偶数や奇数、倍数や約数に関する教材についてご紹介します。子どもたちが楽しみながら数に対する感覚を豊かにする授業を説明し、そういった教材が、どの単元にどのように位置づき、次のどの内容につながるのかについても考察したいと思います。